ご家族が亡くなられた際や、納骨のタイミングに合わせて行う
「お墓への追加名入れ(戒名・法名彫刻)」。
「名前をちょっと彫るだけなら、数日で終わるのでは?」と思われている方も多いかもしれません。
今回は、現代のお墓づくりで主流となっている「サンドブラスト技法」の裏側と、丁寧な手仕事の工程をご紹介します。
1. 昔と今の違い:ノミとハンマーから「サンドブラスト」へ
昔のお墓づくりでは、職人が現地で「ノミ」と「ハンマー」を使い、手作業でカチカチと石を削っていました。
しかし、現代では「サンドブラスト」という特殊な技法が主流となっています。
サンドブラストとは、簡単に言うと「高圧の空気で微細な砂(研削材)を吹き付け、石の表面を削り取る」技術です。
この技術の登場により、以下のようなメリットが生まれました。
- 文字の美しさ: どんな複雑な漢字や細い線も、均一で綺麗に刻める
- 耐久性: 石を傷めずに深く均一に彫れるため、長年経っても文字が崩れにくい
2. 実はこんなに繊細!文字彫刻ができるまでの「5ステップ」
「砂を吹き付けるだけ」と聞くと簡単に思えるかもしれませんが、一文字一文字をきれいに仕上げるためには、多くの職人技と工程が存在します。
① 文字原稿の作成と確認
既存のお墓に彫られている文字の「フォント(書体)」や「大きさ」「彫り方の深さ」を確認し、全く同じトーンになるよう文字原稿を作成します。
② 特殊ゴムシートの作成と貼り付け
文字の形にくり抜いた特殊なゴムシートを、お墓の彫刻面に寸分の狂いもなくピッタリと貼り付けます。
③ 不要な部分(文字部分)のくり抜き
シートの上から、文字になる部分だけを1文字ずつ丁寧に手作業で剥がしていきます。この微調整が仕上がりの美しさを左右します。
④ サンドブラスト加工(砂の吹き付け)
ゴムで保護されていない部分だけに、圧縮空気で強力な砂を吹き付けます。ゴムは砂の衝撃を吸収しますが、露出した硬い石だけが削れていく仕組みです。
⑤ 仕上げ・色入れ
削り終わったらシートを剥がし、彫った部分の掃除を行います。地域やお墓の仕様に応じて、塗料(白や黒、金など)を入れて完成です。
大切なご家族のお名前だからこそ、心を込めて刻みます
お墓への名入れは、単なる作業ではなく、故人様が生きた証を歴史に刻む大切な儀式です。
当店では、専門の職人が1文字1文字心を込めて作業を行っております。「法要の日に間に合うか不安」「費用はどれくらいかかる?」など、気になることがございましたら、まずは一度お気軽にご相談ください。


