笠置寺
笠置寺(かさぎでら)
皆さんこんにちは
営業部の川原田です。
笠置寺は
京都府の南東部、奈良県境に位置する笠置町にあります。
東西に流れる木津川の南岸
標高289メートルの笠置山を境内としています。
笠置は奈良方面からの月ヶ瀬街道と
京都方面から伊賀へ向かう伊賀街道の交わる地であり
地理的にも
歴史的にも南都(奈良)との関わりが深いと言われています。
◆12mの岩肌に刻まれた8mの虚空蔵菩薩磨崖仏
制作は平安時代と伝えられている。
また、平城京の宮殿や寺院などの建築用材は
木津川の上流から舟で運ばれたとされており、笠置は水陸交通の要地だったそうです。
笠置寺は磨崖仏(自然の岩壁に直接彫り刻んだ仏像)の
巨大な弥勒仏を本尊とする寺で、平安時代以降、弥勒信仰の聖地として栄えました。
笠置山は
標高は300メートルに満たない高さですが
山中の至るところに花崗岩の巨岩が露出し
古くから山岳信仰、巨石信仰の霊地であったと推定されています。
日本では太古から
山岳、滝、巨岩、巨樹などの自然物が崇拝の対象とされていました。
巨岩は磐座(いわくら)などと呼ばれており
神の依代(よりしろ)、すなわち目に見えないカミの宿る場所とされています。
笠置山はこうした
巨石信仰、山岳信仰が仏教思想と結び付き
山中の巨岩に仏像が刻まれ
次第に仏教寺院としての形を整えていったものと推定されているようです。
◆笠置駅前の太平記
元弘の乱のジオラマの前で
次回に続く