戒名法名⑤
こんにちは!
弘前店の梶清です。
今日は、「戒名法名⑤」についてお話したいと思います!
日本人とお墓シリーズ 小畠 宏允著
「戒名法名ってな~に」より
■□□院号(院殿号)
「院」や「殿」は皇族、貴族、武士が出家、隠棲した住居を寺院に寄進した場合に贈られる尊号です。院号の最初は冷泉天皇の「冷泉院」、院殿号は足利尊氏の「持統院殿」で将軍家だけのものでした。江戸時代には天皇や貴族の院号より武家の院殿号を上位とし、それが今も続いています。ところでみなさんは、お寺にお堂を寄進して「院殿号」をいただきますか?院殿号や院号とは本来そういう意味の尊号です。なお、真言宗では梵字「ア」(大日如来)を院(殿)号の上につけ、子供には「カ」(地蔵菩薩)をつけます(智山派は戒名の上につける)。
■△△道号
道号は、中国の禅宗で仏道をきわめたとき、戒名とは別につけたもので「字」ともいいます。一休宗純や夢窓疎石の一体と夢窓が道号です。未成年のときは道号をつけません。浄土宗では「誉号」があり、「△誉」とし、とくに五重相伝を受けた人だけにつけます。
■○○戒名(法名・法号)など
江戸末期の『塩尻』に「法名に戒名あり、道号あり。されど中世までは貴人といへども只二字の法名の外、別に道号を書く事なし。御堂関白道長公の法名を行覚と号し・・・」(第五十五)とあります(『望月佛教大辞典』)。戒名・法名は宗派の特徴をしめす特別な文字をを入れる他は、どの宗派も二文字です。日蓮宗には日蓮聖人にちなむ「日号」の「日〇」(男女)や「法号」の「法〇」(男)・「妙号」の「妙〇」(女)があります。浄土真宗の法名は「釈○○」(男)「釈尼○○」(女)とします。
日本人とお墓シリーズ 小畠 宏允著
「戒名法名ってな~に」より
次回は「■位号」の続きです。
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