寿陵ってどんなお墓④
こんにちは
営業の川原田です。
寿陵のお話の続きです。
「生まれ清まり」
民俗学者で宮田登さんが
「生まれ清まり」という
奥三河の花祭り「シラヤマ」行事について
朝日新聞に次のような文をかかれているようです。
「畑の真ん中に白い御幣で覆われた建物がつくられ
クライマックスに鬼によって破壊される。
その建物の中には60歳になった村人たちが
前夜よりこもっている。
とび出てきた男女を見た人々は
あの人たちは神の子になったと喜ぶ。
これを “生まれ清まり” と称したのである。」
(以下略)
これは民俗学でいう「擬死再生」の行事です。
生きているうちに「死んだ」体験をし
あらたに「神の子」として「生まれ清まる」のです。
こうした体験をすると
人は「健康」で「幸福」になり「長生きをする」といわれてます。
それまでの人生にあった
「罪や病気など、すべての不幸を全部洗い流す」と信じられているからです。
「小畠宏允著 寿陵ってどんなお墓より抜粋」