大分研修
皆さんこんにちは
営業部の川原田です。
大分県は
九州地方の東部に位置する県です。
温泉の源泉数、湧出量がともに日本一で
あの別府温泉や湯布院温泉は特に有名です。
それとは別にこの大分県は
とても昔から独自な仏教文化が栄えている地域でもあります。
ちょうど北東側に進むと
丸く突き出したところに国東(くにさき)半島があります。
◆国宝-古園石仏。臼杵石仏の中心的存在だそうです。
ここは奈良時代から平安時代にかけて
仏教(天台宗)の寺院が形態をとっていました。
それが近隣の宇佐神宮を中心とする八幡信仰(神道)と
融合した結果、神仏習合の独持な山岳仏教文化が形成されたそうです。
◆国宝-ホキ石仏第二群
そのためか歴史を感じさせる
寺院も多くその当時の石工達が造ったと思われる
古い五輪塔や地蔵様などの石造仏が歩道のあちらこちらに見られます。
その当時の庶民は仏教と石造仏が
とても身近なものであり心のよりどころだったんでしょうね。
有名なところで国宝の臼杵石仏があります。
◆国宝-ホキ石仏第一群(ホキとは崖のこと)
古園石仏大日如来像に代表される臼杵石仏(磨崖仏)は
平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫刻されたと言われています。
その規模と数量彫刻の質の高さにおいて
わが国を代表する石仏群であり
平成7年6月に磨崖仏では全国初、彫刻としても九州初の国宝に指定されました。
◆国宝-金剛立像。平成29年に国宝に追加指定されました。
平成29年9月に古園石仏群の
入口にある2体の金剛力士立像が国宝に追加指定され
現在は61体すべての磨崖仏が国宝に指定されています。
伝説によると
この臼杵石仏は約1400年前(飛鳥後期から奈良期)
真名野長者の名で親しまれた
「炭焼小五郎」が亡くなった娘の供養に
中国の天台山に黄金3万両を献上し
そのお礼に来られた連城法師からインドの祇園精舎の話を聞き
都から木彫りの仏師を大勢招いて彫らせたといわれています。
次回に続く