大分研修⑥
大分県研修
皆さんこんにちは
営業部の川原田です。
天念寺
六郷満山の中山本寺で
寺伝によれば養老2年(718年)に仁聞により創建されたといいます。
毎年旧正月の旧暦1月7日の夜に
行われる修正鬼会(国の重要無形民俗文化財)で知られています。
◆天念寺。とても歴史を感じる厳かな寺院です。
寺の前を流れる長岩屋川の川中の巨岩には
「川中不動」(かわなかふどう)の通称で知られる磨崖仏があります。
高さ3.23mの
不動明王と二童子(制多迦童子、矜羯羅童子)の像で
室町時代に氾濫を繰り返す
川の水害防除の願のために造られたと伝えられているようです。
また、堂宇の後背には奇岩、巨岩がそびえており
天念寺岩峰、または、耶馬渓になぞらえて天念寺耶馬と呼ばれています。
◆川中不動の磨崖仏。高さ3.23mの不動明王が圧巻です。
古くから
六郷山の修行場と知られ
最深部に架けられるアーチ橋「無明橋」は
峯入り修行のピークとも言える難所として有名となっています。
またこの寺には
国の重要文化財である阿弥陀如来立像が伝わっています。
◆無名橋。皆さん、どこに橋があるか見えますか。
高さ198cmの
檜の一木造の仏像で平安時代後期の作とされています。
素朴で穏和な表情や簡略化された衣文が特徴で
地元の仏師の手になると考えられているようです。
この仏像は、他の5躯の仏像とともに
明治39年(1906年)に旧国宝に指定されていましたが
昭和16年(1941年)に大水害で損壊した
本堂の再建資金を得るために昭和36年(1961年)に埼玉県の寺院に売却されました。
しかし平成9年(1997年)に
大分県などによって買い戻され平成15年(2003年)に
約40年ぶりに天念寺近くに開設された
天念寺伝統文化伝習施設「鬼会の里」に里帰りを果たしたようです。
次回に続く