十二支⑫
こんにちは、坂下です。
暑い日が続いてますがいかがお過ごしでしょうか?
お盆も近づいてきました。
今年のお墓参りは、日にちをずらしていこうと思っています。
では、十二支の十番目「酉」のことを取り上げますね。
酉
酉はトリ、特にニワトリのことを指します。トリは「取り込む」ことにつながります。酉の字をあてた「酉の市」という商売繁盛のためのお祭りが各地であるように、商売繁盛の象徴として扱われます。
鶏にまつわることわざ等
●鶏群の一鶴(けいぐんのいっかく)/群鶏の一鶴/鶏群の孤鶴/野鶴の鶏群に在るが如し
多くの凡人の中に一人だけ抜きん出て優秀な人がまじっていることのたとえ。
●鶏口牛後(けいこうぎゅうご)/鶏口となるも牛後となるなかれ
大きな集団や組織の末端にいるよりも、小さな集団や組織の長として活躍するほうがよいということ。鶏口とは鶏のくちばしのことで、小さなものの頭のたとえ。牛後とは牛の尻のことで、大きなものの末端のたとえ。
●鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん(にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん)
小さなことを処理するために、大物を用いたり大げさな手段を取る必要はないということのたとえ。また、適用の仕方が正しくないことのたとえ。
●甕裡醯鶏(おうりけいけい)
見識が狭く世間知らずな者のたとえ。甕裡は甕(かめ)の中のこと、醯鶏は酒つぼなどに湧く小さな虫のことで、甕の中に湧く小さな虫の意から、世の中を知らない小人物のたとえになった。
●嫁鶏随鶏(かけいずいけい)
妻が夫に従うことのたとえ。嫁鶏は嫁いだ雌鶏のことで、雌鶏が雄鶏に従うの意から、妻が夫に従うことのたとえになった。
●家鶏野雉(かけいやち)/家鶏をいとい野雉を愛す
平凡で古いものを嫌い、珍しく新しいものを好むことのたとえ。また、家にあるものより外にあるものを好むこと。家で飼っている鶏を嫌い、野性の雉(きじ)を好むという意から。
次回は、戌の意味やことわざなどについてです。