写経ってな~に③
こんにちは
営業の川原田です。
写経ってな~に
の続きです。
ちなみに「功徳」とは善い行いを積むことで
「解脱=完全なさとり」を得るための「福徳」が備わることです。
つまり善い行いを「貯金」することです。
そのうえ自分で貯めた功徳は
貯金と同じように亡くなった人の幸せのためや
他の人にもふり向けることができます。
他の人に融資できるのです。
これは大乗仏教をささえる重要な「回向」の考えです。
写経のほかに功徳をつむには、寺を造る、仏像を造る、卒塔婆を造る
三宝を供養する、などがあります。
追善のための写経
おシャカ様が説かれた教えの「経典」は
のちに経典そのものが信仰され始めます。
おシャカ様のお骨を納める仏塔を信仰するグループができたころです。
いえ「仏塔」や「写経」を信仰する
新しい仏教徒たちが「大乗仏教」を生み出したのです。
写経は中国や日本でも大々的に行なわれました。
当初の目的は記録です。
中国では後漢のころにはじまり
日本では天武天皇の白鳳二年(673年)に「はじめて一切経を川原寺に写したまふ」
とあり、飛鳥でお経の全集が書き写されました。
後に写経司(役職)や写経所(役所)がおかれ
国家事業となりました。
次回につづく