先祖供養➂
こんにちは!弘前店の植田です。
今日も前回の続きで、「先祖供養」
仏教と先祖まつりの結びつき、についてお話します。
日本人とお墓シリーズ 小畠 宏允著
「先祖供養ってな~に」より
中国では三千年前の「殷」の時代には
「先祖祭祀」という大切な儀式がすでにありました。
先祖を祀ることは、現代中国になるまで、
国と家庭のとても大切な行事でした。
それが仏教の教えと結びついたのです。
『広辞苑』にあるように、インド仏教では、
仏・法・僧の「三宝」を供養することが
本来の供養でした。
だから「仏」であるお釈迦様の遺骨(仏舎利)と
そのお墓(ストゥーパ=卒塔婆)の供養が
あくまでも中心なのです。
人々はその供養をして功徳を積み、
それを亡き父母へ差し向ける(回向する)ことで
「死者供養」をしたのです。
ところが中国仏教になると、直接、
先祖や亡き父母を(霊廟で)まつる儒教の
「先祖祭祀」の考えが仏教に取り入れられ、
この大きな変化が日本に影響を与えます。
(日本人とお墓シリーズ「先祖供養ってな~に」参照)
次回は、「日本独自の先祖供養」です。
次回に続きます!