先祖供養⑤
こんにちは!弘前店の植田です。
今日も前回の続きで、「先祖供養」
「地獄と追善供養」についてお話します。
日本人とお墓シリーズ 小畠 宏允著
「先祖供養ってな~に」より
お釈迦様のころにはなかった教えが、
その後でてきました。「六道輪廻」や「地獄と極楽」などです。
人が亡くなると、次に生まれかわるまでの四十九日間は、
七日ごとにあの世(冥府)の七人の王による裁判を受けて、
次に生まれる世界が決まる、というのです。
そのために生前の善業と悪業を判定します。
もちろん最善の人は裁判なしに極楽へ直行できますが、
極悪非道の人もまた裁判ぬきでそのまま地獄へ堕ちます。
ところが中善・中悪の人の行先は、天界・人間界・阿修羅界
餓鬼道、畜生界、地獄の六つの世界(六道)があります。
この六つの世界をくり返し無限に
生まれ変わることを「六道輪廻」といいます。しかし、
極楽へ往くともう輪廻はありません。これが「解脱」で、
輪廻からの解放です。
冥界の王たちは、さまざまな方法で生前の行いを
突きつけて死者をきびしく責めますが、最後にかならず、
遺族による「追善供養」のことをしらべます。
追善供養によって、あの世(冥界)や六道のどこかへ
生まれ変わって苦しむ故人を救うことができるからです。
人が亡くなって、四十九日、百ヶ日、一周忌、三回忌は
みな儒教の習慣で、先ほどの『礼記』に出ています。
ただ百カ日は中国になく、死後百日目くらいが「卒哭」の日に当たり、
日本でこれを「百ヶ日」といったようです。
日本人とお墓シリーズ「先祖供養ってな~に」参照)
次回は、「追善供養はどれくらい効き目があるの?」です。
最後までご覧頂きありがとうございました!