仏像あれこれ~⑧~
こんにちは営業部の宮崎です。
今日は仏像の「手」について色々と調べてみました。
仏様の手は、私たちと同じ部分もあれば、違う部分もありますよ。
<同じところ>
■指が5本。
■爪がある。
■手相がある。
これは、仏教の祖である御釈迦様が
モデルだからと言われている様です。
<違うところ>
■水かきがある。
これは悟りを開いた証=如来様の目印になります。
『手足指縵網相』(しゅそくしまんもうそう)といい、私たちの手で水をすくうとこぼれ落ちてしまいますが、如来様の手だとこぼれ落ちません。
「誰一人として救いの手から漏らしませんよ」「みんな救ってあげますよ」という優しい意味が込められているそうです。なんだかうれしいですよね。
他に特徴として全体的に丸みを帯びふっくらしていますが、これは実際に如来様の特徴とされています。
指はすらりと伸びていますが、手のひらはふっくらと厚く、爪は外側に向いています。
力みのないやわらかな手つき。如来様の手は生まれたばかりの赤ちゃんの手を模していると言われ、
赤ちゃんの様にけがれが無く純粋無垢である事を表しているそうです。
<おまけ>
ちなみに下記写真の「薬師寺 薬師如来像」の手相は現代の手相占いだと・・・
冷静沈着で知的レベルも高く、皆を引っ張っていくリーダータイプ。
想像力があふれており、物よりも、気持ちを大切にする。自分の理想に突き進み、
献身的に社会のために尽力する。また強い生命力とバイタリティもあるそうです。
薬師如来様に対して人々を慈悲の心で導き、苦しみから救い出して欲しい。
という意味を手相に託したのかなぁ?と考えると、昔の人達の思いが伝わってくる気がします。