インドの二つのお墓
皆さんこんにちは。
営業部の平田です。
今回は インドの二つのお墓について です。
インドには「ストゥーパ」のほかに「チャイティヤ」
というお墓もあるそうです。
漢字で「支提」と書きます。
卒塔婆と支提の違いは仏舎利がおさめられているかいないかです。
もちろん仏舎利がおさめられている方が卒塔婆(塔)です。
中国ではお骨のない先祖の霊は「霊廟」でおまつりします。
霊魂の宿る新主(日本の位牌)を祀る建物です。
それで「支提」を「廟」と理解していました。
でもインドの支提は「霊廟」ではありません。
おしゃか様ゆかりの聖地や石仏のある石窟などに支提を建てて、
その遺徳を礼拝、供養するためのものでした。
日本ではお骨のないお墓を「供養塔」と呼んでいます。
もとの意味は「本尊をおさめて供養し、あわせて亡き人も供養する」
もので、「塔」というより「供養碑」方が適切です。
平安後期には仏教のお墓=石塔はすべて「供養塔」になり「仏塔」になるからです。
それではまた次回。
小畠宏允 日本人とお墓シリーズ「石塔ってな~に」より