ねぶた祭りの笛
設計課の山本です。
あっという間に5月が迫ってきました。
こうなりますと今年も気が付けば「ねぶた祭り」が
始まっている。なんてことになるのでしょう。
そんな忙しい時期に突入です。
さて、今回はその「ねぶた祭り」に欠かせない笛を
石で再現したというお話です。
そもそもこの笛を石で作るというのは、昨年末から
進めていたあるお墓づくりのお話の中から出てきた
ものでした。
原寸大で製作してお墓の横に置きたいという依頼でした。
しかし笛の直径は1.2cm程しかない細い棒なわけです。
少し油断すると簡単に折れる細さです。
そのイメージ図がこちらです。
黒御影石の本体と赤御影石の台座の組み合わせです。
果たして実際製作できるのかどうか工場に問い合わせしたところ
「細すぎて加工は難しい」と最初言われました。
もう二周りくらいの太さがあればできるらしいのですが
それでは再現する意味がありません。
そこで、台座になる部分にはめ込むように溝を付け、
笛本体に差し込むための出っ張りを付けました。
これで大きさも稼げるし、補強にもなります。
これで再度問い合わせしたら「できます」と返答があり
ようやく製作に入りました。
その完成品がこちらです。穴の部分はサンドブラストで表現しています。
折れてくるのではないかと心配でしたが、無事だったのでホッとしています。