ご存知ですか? 験潮場。
こんにちは、大澤です。
青森市の、温泉地で有名な青森市の浅虫。
その浅虫で以前、国土地理院からの仕事に携わる機会が以前ありました。
それは「験潮場(けんちょうじょう)」の固定点を交換するという仕事です。
ご存じですか?「験潮場」。
験潮場というのは、海面の上がり下がりを測っている施設の事を言います。
「浅虫観光ホテル」というホテルがあります
そのホテルのすぐ右側にその建物があります。
実はこの潮位の測定は、伸び縮みする材質では正確な数値が測れません。
そこで登場するのが、膨張率が少ない御影石なのです。
全国の験潮場でも使用されております。
大正時代に取り付けられた白御影石の固定点が古くなり
精度が悪化したため交換することに。
高い精度を求められる仕事で、平面度の誤差が40ミクロン(0.04mm)以内という今までに経験したことがないほどの精密な加工が必要です。
平らにするために、同じ石を互いにこすり合わせて作ります。
設置する場合も、水平誤差を0.2mm以内にしなければなりません。
目視では当然わからないので、特殊な機械で計測しながらの作業でした。
本当に緊張の連続で、こすり合わせた石と同じくらい、私の神経も擦り減った感じでした。
しかし、設置した石がこの先、防災などにも役立つと思うと、まさに感無量でした。