お釈迦様の「ウソも方便」
お釈迦様の誕生から見る「ウソ?」
お釈迦様(釈尊)の生誕は紀元前463年とも
566年とも言われております。
その際のエピソードについては、
有名なお話なのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
なんと!お釈迦様は母親の摩耶夫人の右のわきの下から
お生まれになったということです。
そしてすぐに立ち上がり、7歩あゆんで天と地を指差し、
「天上天下唯我独尊!」と宣言されたということです。
この言葉は「天上天下に、われほど尊いものはない」
という意味だそうです。ホントに凄いです。
でも、冷静になって考えてみると
「わきの下から生まれた?」「生まれてすぐに歩いた?」
など常識ではありえない出来事ですよね。
そのあたりについても少し触れてみたいと思います。
ウソも方便!?
釈尊にまつわる伝説は前述のほかにもまだまだあります。
一見突拍子もないような作り話のようにも聞こえますが、
実はその裏には釈尊の深い教えに関する意味が隠れているのです。
これを「方便」といいます。
これは、ある大切な事柄をわかりやすく表現するための
手段の一つということです。
「ウソも方便」という言葉は実は仏教用語だったんですね。
仏教にまつわる教えは、いろいろなお経として伝えられました。
実はそのお経も「方便」で語られております。
そして、その裏にある秘められた深い教えの意味を
読み取るためには「智慧(ちえ)」を働かせなければなりません。
その智慧を引き出すために、わざと「方便」を
使っているということです。
私のような凡人には、深すぎて困惑するしかありません。