お彼岸ってな~に⑥
みなさん
こんにちは営業の川原田です。
お彼岸ってな~に
の続きです。
暑さ寒さも彼岸まで
古代日本に
中国から伝わった暦は陰暦(月を中心)でしたが
農業国の日本では太陽の動きで陰暦を修正した
中国の「二十四節気」がとても重宝でした。
それは一年の各月を正節と中気に分けたものです。
冬至、夏至、春分、秋分、立春、立夏、立秋、立冬、大寒などが
二十四節気です。
でも「彼岸」がありません。
彼岸は「雑節」といって
二十四節気をおぎなうために日本でもうけた歴日の一つです。
土用、節分、お盆、節句、七夕などが雑節です。
よく
「暑さ寒さも彼岸まで」といいます。
春分、秋分の日はちょうど季節の変わり目にあたり
農業では欠かせない大切な目安となる日です。
◆お墓参りは日本人にとって大事な行為だったのですね
そんな大切な時だからこそ日本人は
昔からご先祖様やなき人のお墓参りをしたのです。
お天道様と念仏
長塚節の有名な小説「土」の
二十二章には茨城の天道念仏について
「旧暦の二月の半ばになると・・・念仏の集まりがあるのである
彼らはそれが日輪に対する報恩を意味しているので天念仏というている
なまって「おで念仏」と呼ばれた」と書いています。
太陽は農業に欠かせないばかりか
アミダ様の信仰として大切な存在だったのです。
自然とご先祖様に感謝する・お彼岸のお墓参り
「国民の祝日に関する法律」には
春分の日を「自然をたたえ生物をいつくしむ日」
秋分の日は「先祖をうやまい、なくなった人をしのぶ日」とあります。
自然や季節感をわすれがちな現代に人にとって
「お彼岸」は太陽やご先祖様を思い起こす大変よい機会かもしれません。
一家そろってお墓参りしながら
自然とめぐみとご先祖様のお蔭で
今の自分と家族があることを心から
感謝する日が日本のお彼岸ではないでしょうか。
次回につづく