お地蔵様ってな~に⑤
こんにちは
営業の川原田です。
「お地蔵様ってな~に」のつづき
六地蔵とお墓
墓地の入口やお寺でお地蔵様が六体並んだ
「六地蔵」をよく見かけます。
もちろん天界・人界・阿修羅界・畜生道
餓鬼道・地獄の六道それぞれの世界で苦しむ人々を救うためです。
◆六地蔵 墓地の入口によく見かけます。
そしてまた死者と正者の境界にあって
ちょうど「道祖神」や「塞の神」とおなじ境界石の役目をしています。
境界石は、私たちが住み暮らしている日常の世界と
そうではない外の世界との境目にたてられ、さまざまなはたらきをします。
昔は今ほど交通がよくありません。
外の世界と往来はごく限られていたので
善いことも悪いこともみな
日常でないことは外界からやってくる、と思われていました。
善いことは大歓迎ですが、疫病などは村の境界の塞の神をつくって
防がねばなりません。
未知の外の世界へ出て行くときは、村はずれで旅先の安全を
祈るために道祖神をつくりました。
◆道祖神 あの世へ行く旅先の安全を祈る役割をしているのですね。
同じようにお墓の入口は
生きている人の世界と亡くなった人の世界との境界です。
そこに立つ六体のお地蔵様は
あの世へ旅立つ人の安全と安らぎ(救い)をいのる「道祖神」であり
死者が迷ってあの世からこの世へ帰ってこないための「塞の神」です。
「お地蔵様ってな~に」より
次回に続く