お地蔵様ってな~に④
こんにちは
営業の川原田です。
「お地蔵様ってな~に」のつづき
賽の河原のうた
そんなところから民話の中にも親しみをこめて
いろんなお地蔵様が数多く活躍します。
重労働や田植え作業をする
泥足地蔵・土付地蔵・田植地蔵
戦場で危ないところを救う
将軍地蔵・矢取地蔵・縄目地蔵
また子供の守りを本尊としての
子安地蔵・子育地蔵・夜泣き地蔵など
多くの人々からひろく親しまれています。
とりわけ子供の成長と安全を守るお地蔵様ほどありがたいものはありません。
とても悲しいことですが
人にはいとけないわが子を失わなければならない時もあります。
幼くして亡くなった子供たちは
三途の川のほとりにある「賽の河原」で
懸命に石を積んで「石塔」をつくっています。
その情景をうたったのが「一つ積んでは父のため」という
「賽の河原地蔵和讃」です。
「二つや三つや六つ七つ、十にもたらぬ幼子が
小石小石を持ち運びこれにて回向の塔を積む
一重積んでは幼子が紅葉のような手を合わせ
父上菩提と伏し拝み二重積んでは手を合わし
母上菩提回向する、三重積んでは古里に
残る兄弟わがためと礼拝回向ぞしおらしや
おりしも西の谷間より能化の地蔵大菩薩
ゆるぎ出でさせ給いつつ、今日より後は我こそを
冥途の親と想うべし、幼きものを御衣の
袖や袂に抱きいれ、いまだ歩まぬ嬰児を
錫杖の柄に取り付かせ、助け給うぞありがたや。」
お地蔵様が「あの世の親」となって
幼い子供たちを慈しんで下さっています。
だから幼い子供のお墓にはお地蔵様を
墓石として用います。
それは宗派を超えた
人々の切なる願いの表れでもあります。
「お地蔵様ってな~に」より
次回に続く