お地蔵さまについて⑤
皆さん、こんにちは。
営業部の平田です。
さて今年もあと一か月を切りました。
毎年やり残したことがないようにと思うのですが…
結局なにかしらやり残しています…
今年こそは…!
さて前回に引き続き、お地蔵さまについてです。
そんなところから、民話の中にも親しみをこめて、
いろんなお地蔵様が活躍します。
重労働や田植え作業をする泥足地蔵・土付地蔵・田植地蔵、
戦場で危ないところを救う勝軍地蔵・矢取地蔵・縄目地蔵、
また子供の守り本尊としての子安地蔵・子育地蔵・夜泣き地蔵など、
多くの人びとからひろく親しまれています。とりわけ子供の成長と
安全を守るお地蔵様ほどありがたいものはありません。
とても悲しいことですが、人にはいとけないわが子を
失わなければならない時もあります。
幼くして亡くなった子供たちは三途の川のほとりにある
「賽の河原」で、懸命に石を積んで「石塔」をつくっています。
その情景をうたったのが、「一つ積んでは父のため」という
『賽の河原地蔵和讃』です。
お地蔵様が「あの世の親」となって、幼い子供たちを慈しんで
下さっています。
だから、幼い子供のお墓にはお地蔵様を墓石として用います。
それは宗派を超えた、人びとの切なる願いの表れでもあります。
小畠宏允 著 『お地蔵様ってな~に』より
それではまた次回に続きます。