「塔」について
皆さんこんにちは。
営業部の平田です。
6月に入り、過ごしやすい天気が続いていますね。
個人的にはこのまま暑くならずに終わってほしいものです。
さて前回は墓という文字についてお話いたしました。
今回は「塔」についてお話ししたいと思います。
六世紀に日本へ仏教が伝わり、お寺に「塔」という、新しいおしゃか様のお墓が建てられました。
お墓を意味する「塔」は、古代インド語の「ストゥーパ」です。
中国では「卒塔婆(そとうば)」「卒都婆」などの字があてられました。
これを略して「塔婆」「塔」ともいいます。
インドの「塔」は、いわゆるタワーとは違います。
また卒塔婆も塔婆供養に使う、今の板塔婆ではありません。
「サンチーの大塔」はおしゃか様の立派なお墓です。
おしゃか様が亡くなられたのは、今から2400年ほど前です。
当時インドでは仏教だけでなく、他の宗教でもお墓のことをストゥーパと呼んでいたそうです。
しかし、仏教を信じる人々にとって、ストゥーパおしゃか様のご遺骨、仏舎利をおさめたお墓であり、供養と礼拝をする大事な場所だったのです。
それは今の時代にも受け継がれています。
日本へ仏教が伝わったころ、お寺の三重塔や五重塔には必ず仏舎利がおさめられていました。
三重塔や五重塔はおしゃか様のお墓の卒塔婆だったからです。
それではまた次回。