五輪塔ってなぁに?
皆さんこんにちは。
営業部の平田です。
インフルエンザが流行っているみたいですね。
皆さまお体に気をつけてくださいね。
お墓というと縦に細長い三段のお墓をイメージされる方が多いでしょうか。
また最近は横型の洋型タイプのお墓も増えてきています。
今日はお墓の形の中でも「五輪塔」について簡単にお話ししたいと思います。
今から500~700年前(鎌倉~室町時代)には、日本中のお墓の8割以上は
五輪塔だったそうです。
五輪塔は300年以上お墓の一大ブームだったんです。
五輪塔の生みの親と言われているのが、覚鑁上人です。
覚鑁上人は真言宗「中興の祖」と呼ばれるたいへんな高僧です。
覚鑁は当時、流行していた浄土教と密教は同じで、
「密教はもともと浄土教を含んでいる」と主張しました。
これがやがて「五輪塔」を生みます。
五輪塔は密教で言う「地・水・火・風・空」という宇宙を構成する
五大要素をあらわしている、といわれます。
五輪塔は死者を「成仏」させ、極楽浄土へ「往生」させるのが本来の意味です。
それ以前のお墓は単に「死者の埋葬地」でしたが、覚鑁は往生と成仏の意味を
実証して、初めて亡き人の魂を救い、死者を本当に大切にするお墓を作りました。
五輪塔にはとても深い意味があるということを知り、私自身も大変参考になりました。
今まで知らなかったことを知るとそのものの見え方が変わってきますね。