お地蔵さまについて⑥
皆さん、こんにちは。
営業部の平田です。
12月も残すところ10日を切りましたね。
でも明後日はクリスマスイブ!
そして大掃除をして年末を迎えます。
慌ただしく過ぎていきそうですが、
やり残したことがないようにしたいものです。
さてお地蔵さまについての続きです。
墓地の入口やお寺でお地蔵様が六体並んだ「六地蔵」をよく見かけます。
もちろん天界・人界・阿修羅界・畜生道・餓鬼道・地獄の六道それぞれの
世界で苦しむ人々を救うためです。
そしてまた死者と生者の境界にあって、ちょうど「道祖神」や「塞の神」と
おなじ境界石の役目をしています。
境界石は、私たちが住み暮らしている日常の世界と、そうではない
外の世界(異界)との境目に立てられ、さまざまなはたらきをします。
昔は今ほど交通がよくありません。外の世界と往来はごく限られていたので、
善いことも悪いこともみな、日常でないことは外界からやって来る、
と思われていました。
善いことは大歓迎ですが、疫病などは村の境界に塞の神をつくって
防がねばなりません。
未知の外の世界へ出ていくときは、村はずれで旅先の安全を祈るために
道祖神をつくりました。
同じようにお墓の入口は、生きている人の世界と亡くなった人の世界
との境界です。
そこに立つ六体のお地蔵様は、あの世へ旅立つ人の安全と安らぎ(救い)を
いのる「道祖神」であり、死者が迷ってあの世からこの世へ帰ってこないための
「塞の神」です。
小畠宏允 著 『お地蔵様ってな~に』より
それではまた次回に続きます。